映画『ロボコン』

 がんばれ!! の方ではない。

 テレビで一回は見たことがある気がする「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト」略して「ロボコン」。それを舞台にしたスポ根映画である。

 冒頭のなんかこう全体的に漂うふわっと感に不安を感じていたけど(なんかこう、人と話すのが苦手な人間同士が対面して笑ってごまかそうとしている感じ)

 合宿で自分たちの問題と向き合って本戦での「高専ロボコン」の面白さを前面に出したスポ根的面白さがすげえ良かった。

 ロボコンのロボットって、コンテストの名前にある通り「アイデア勝負」なところがあって、完璧とはほど遠く「邪魔したい」「高く積みたい」「面白くしたい」とかの軸でつくられたある種不完全とも言えるものな気がする。

 明確な欠点を抱えていて、でもなにかできることがある。自分たちのやりたいこと。そのために自分の問題に向き合って、解決していく。それはなんというか、青春ものに求めるエッセンスそのものではなかろうか。

 ロボコン本戦は、本物のロボコンロボットを使用していて(なんなら制作しているのもロボコン出場チームたちで、出てきたものを調べてみたら実在もしていた)、蛇のように動きまわる「ニョロ」、二足歩行に挑戦した「ムーンウォーク」など、ギミックアイディアの面白さに満ちたロボコンロボがたくさん登場する。主人公たちのロボットは、たくさんのハコを一列に積み重ねられる「ボックスフント」。

 所定の位置に箱を高く積んだ方の勝ちというシンプルなルールで、オーバーな演出が一切なく、本当にロボットを操作して見せて、きちんと箱が積めるか、相手のアイディアに対してどう対抗するかといったロボコン特有のドキドキ感がたくさん味わえて、とても良い青春映画でした。みんなで頑張ったあとに食べる夜食のラーメンは最高だね

サメとゾンビと空伏空人

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