『パパVS新しいパパ2』
あのパパと新しいパパが帰ってきた! 今度は爺を連れてやってきたぞ!
このブログで前作を紹介した覚えがないので、ここで軽く説明すると、子持ちの母親と結婚して新しいパパ(右。情けないが優しい)になった主人公とパパ(左。カッコいいがカッコいいだけ)が、どっちが本当のパパか勝負をする話で、最終的には「ふたりのパパとふたりのママと共同で育てる子供」という、高校生ぐらいで子供が一回すげーグレそーー。という着地を決めた映画だ。前回はパパ同士の和解。ともにできないこと、できることを認め合ってふたりそろって最強のパパだ! みたいな感じに落ち着いていたんだけれども、今回は非常に厄介だ。なにせふたりのお爺ちゃんがやってきたのだから。
つまるところ「パパVS新しいパパ。お爺ちゃん(左。メルギブソン。子供にド下ネタを教え込む)は共同パパという関係性が情けないので破壊しようとたくらみ、それはそれとして新しいお爺ちゃんはお爺ちゃんでなんか問題を抱えているようで、また、ママと新しいママも劣等感(これはママ)と万引き常習犯(これは新しいママ)で喧嘩をしているようで、さらには新しいママが連れてきた子供とパパはまだうまくいっていないようで、そしてパパとママの子供は女の子を好きになるお年頃だけどどうしたらいいのか分からなくて、さらにやってくる新しいママの元パパがお送りするクリスマス」ということである。
ややこしいんだよもう。ややこしいよもう。そんなもん一斉にやるな。そして万引き常習犯ママは一回警察行くか精神科行こうよ。カウンセリング好きだろ、アメリカン。そしてメルギブソンはひたすらに邪魔をしたい。という感情が強すぎる。子供の前で別の家族の母親とトイレに行ったらそりゃ嫌われるだろう。ムリじゃん! どうしようもないじゃん!!
そんな感じにめちゃくちゃ混ぜ込んだ上にみんなけんか腰になって修羅場と化すので、こんなんどうするんだよ。と人は思うだろう。しかしこの映画は「愛」の話なので、クリスマスソングを歌い、好きな女の子にキスをすれば全部解決。なんか全部うまくいって、好きな女の子にキスをした子供の前には、キスをしてみたい女の子の長蛇の列。やっべえ、なんで解決してんだろ。仕方ないだろう、クリスマスにクリスマスソングを歌われたらそこでは愛しか存在できないんだから。愛があったらなんかこう、なんか全体的にふわっと解決したような感じになるんだよ。実際解決しちゃったし。いや、わりと何人か蚊帳の外だった気もしないでもないけど……。
この愛が全てなんだよ感。『アップサイドダウン 重力の恋人』を思いだす。でも俺は愛があるので全部解決しました。はわりと好きだし、それを全面に出されたら許さざるを得ないので許します。愛故に。
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