映画『かぐや様は告らせたい 天才たちの恋愛頭脳戦 ファイナル』

 そういえば観てたのに感想を書いていなかった。どういう映画かと言われたらジェネリック福田雄一。増えなくていいんだよ。ひとりでいいんだよ。

 冒頭始まってそうそう、「ナレーション:佐藤二朗」というテロップと共に佐藤二朗が丸いワイプで出現したときには、エンディングロールで監督名をしっかり確認しないといけない。そんな気持ちになりました。

 映画館は俺以外全員女子で、いつもと空気感が違った。どうして……。と思ったら主演がジャニーズらしい。なるほど。すげえ関係ないんだけど、日本人って興奮すると鼻の穴が大きくなる癖が強いのだろうか。BLEACHのときも感じたあれの話です。

 ちなみに俺は原作を読んでいない。原作に関して知っている情報は「ちんちん」と呟く女子がいる。ということぐらいだ。ちんちんと呟く女子は、映画内では特にちんちんと呟くことはなかったが、アニメキャラ的なテンションの高さをそのまま継承したかのような、あえて言うなら、実写版『咲 -saki-』のタコスに近い。アニメのテンションを実写に持ってきてはいけない。なぜなら恐いから。

 あとなにがあったかな。橋本環奈ちっさ! ってすげえビックリしたのは覚えている(あとで調べたら152センチだった)。髙嶋政宏の乳首も2作連続で観た。『ぐらんぶる』でも乳首を擦りながら踊り狂っていたが、そういう役がまわってくるのだろうか。

 かぐや様の家はすごい広いんだけど、家具の配置が「部屋の真ん中に勉強机!」「なんかちょっと壁から離れた位置にベッド!」とか、生活感がないというか、生活するのが難しそうな、ソシャゲで部屋の家具アイテムをたくさん貰うんだけど、置き場所に困っている。みたいな状態になっていた。ちなみにこれは俺のブルアカの部屋です。


 内容としてはどちらが先に告白させるか! というものらしいのだが、いまいちその記憶がない。そもそも映画の前半である体育祭の内容が、主人公二人組は特に関係のない男の話なので、『どちらが先に告白させるか!』という前提を置いておきますので、そのフィルターを通してお楽しみください。みたいな味わいになっている。まあでもここは『ファイナル』と銘打っている映画をなぜか最初に観た俺が悪い。

 しかし体育祭の内容、かなり治安が悪かったな。昔のトラウマから青春を嫌う男の話なんだけど、その昔のトラウマというのが『好きな女の子と付き合っていた男は実は悪い男で、悪い友だちと結託して、女の子に睡眠薬を持って眠らせて輪姦しようとしていたことを知ったので、止めようとしたら自分がストーカーであることにされてしまった』というもので、主人公二人組はその事実を突き止めるんだけど、「黙っていることが戦いならそれでいい」と言いだしてその事実を秘密としたんだよね。いや、まだその輪姦未遂男と女の子付き合っている状態のままだよね? 黙っていていいことなの? その子青春アンチ男よりもものすごいトラウマを抱えることにならない? 大丈夫? とめっちゃ不安になる。原作だと助けてますか? 助けていてください。

 そして後半戦、文化祭編が始まる。ここらで長いなと感じだす。ちなみにこの映画は1時間56分ある。体育祭と文化祭どっちもしたせいだと思う。文化祭では佐藤二朗がでてくる。お前、ここでも……。ラストの謎の、告白すること・されることの回りくどさは良かった。多分これが『告らせたい』の本来の面白さなのだろう。これをあと1時間半前ぐらいに観たかったな。

 映画なんだけど作り方がテレビのコント番組みたいで、奇妙な感覚になる映画で、この奇妙な感じは『ヲタクに恋は難しい』を観たときに近いかもしれない。やっぱりジェネリック福田雄一じゃねえか。ムロツヨシは出てないよ。

サメとゾンビと空伏空人

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