映画『13日の金曜日 PART7 新しい恐怖』
みんな知ってる殺人鬼、ジェイソン。実はPERT1ではジェイソンが殺人鬼ではないジェイソン。実は十一作ぐらいあることが知られていないジェイソン。実は何度も死んで生き返ってを繰り返しているジェイソン。そのPERT7である。ポスターで燃えているのは超能力少女によって燃やされているジェイソン。新しい恐怖とは超能力少女のことだったのか。
いつものように殺されて生き返ったジェイソンは(今回は超能力少女の超能力でなんかたまたま生き返る。湖の底で生き返ったからめっちゃビックリしていた)クリスタルレイクで脳みその中が肉欲しかなく、そもそもこいつらはなぜここにやってきたのかもいまいちよく分からない、13日の金曜日というか、スプラッタ映画名物「死ぬために産まれた被害者」たちがばったばったとバラエティ豊かに殺されていく。
こういう「殺人鬼が人をたくさん殺す映画」は、殺人鬼がいかに魅力的で、いかにバラエティ豊かに殺して、エンターテインメントを見せてくれるかが肝になるけれども、このジェイソンはしっかり分かっていて、女がおっぱいを見せるまで襲わずに待ってくれるし、後ろから虚をついて刺し殺した女を、わざわざ木に磔にするために前から刺し直して杭を引っこ抜くし、逃げる被害者が怯えるシーンを見せるためにちょっとうろうろするし、部屋の中に生首を置いて、それが発見されるまでドアの前で待ってたり(待ってるジェイソン、想像するとかわいいね♡)してくれる。
たいしてこの映画のオリジナリティーである超能力少女は知らないうちにジェイソンを生き返らせたあとは、特に出番らしい出番はなく、最後になって「てめえ!」と超能力でジェイソンを倒す。急に超能力なんてものを出されたジェイソンは「え、なにこれ!?!?!?」って驚きながら、こいつを殺さないとマズいと本気で殺しに来る。さながらバトル漫画の宿命のライバルを見つけたごとく。
スプラッタ殺人鬼映画、初期の方の殺人鬼はどこか人間っぽい挙動をするときがある。今の「超人憮然」とした感じではなく、普通に驚くし、普通に「え?」って顔をするし、普通に外敵を認識して「やってやる!」と決意を見せる。他にも有名なスプラッタ殺人鬼映画である「悪魔のいけにえ」も悲鳴に体をびくつかせたり、階段を駆け上がって逃げた犠牲者を見失ってキョロキョロする。昔の殺人鬼はカワイイところが多いから、気になる人は観てみてね
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