『最後まで行く』

 行くって言ってるんだから行くんだよ

 うっかり人を轢いてしまった悪徳警官こと岡田准一

 母ちゃんは死ぬし離婚協定は進むしヤクザとの裏金がバレそうになってるしでなんでそこで人が死んでんだよといっぱいいっぱいになった岡田准一は死体を車に突っ込んで隠すことに。それが彼のてんやわんや生活の幕開けだった


 オリジナルは韓国映画で本作はそのリメイク。原題も『最後まで行く』。絶対バレたくないあまりに母ちゃんの棺桶に死体を詰め込む岡田准一はかなり面白い。しかも既にいっぱいいっぱいなのになんか死体を欲しがっている謎の人物もやってくるから更にいっぱいいっぱいでずっと岡田准一がキレてる。〆切間際の小説家ぐらいキレてる。俺が悪いのかよ!? ちなみに死体を欲しがっている謎の人物も結構いっぱいっぱいになってる。岡田准一はいっぱいいっぱいで髪の毛をむしれば、謎の人物こと綾野剛もいっぱいいっぱいで人をひたすら殴っている。いっぱいいっぱいの奴しかいねえ。結構ノリはバカ。すげえしぶとい綾野剛が出てくるところまで見てほしい。なんでお前まだそこにいるんだよ。生きちまってるなら仕方ねえよ。起きちまったからにはしょうがねえだろうがよ。最後まで行くんだよ。死ぬところまで行くんだよ。この映画もラストタイトルコールが良い良い映画。あの夕日まで走ろう。いっぱいいっぱいのことがある程度解決してスッキリしたなら、せっかくだし最後まで行こうぜ。わーっはははははは!(夕日の向こうに消えていく血まみれの岡田准一と綾野剛)


この、構成はわりとちゃんとしてるのとノリがバカなのと暴力的なところは結構韓国映画な気がしている

サメとゾンビと空伏空人

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