ヒッチハイク

『きさらぎ駅』っていう映画があったじゃん。あの言うほどきさらぎ駅だったか…? ってなるやつ。いや、聞こえるワードはきさらぎ駅なんだけど、いや、トンネル以後は『変な家』の後半ぐらい原作にないか…。変な家、原作読んでないけど。だって後半が無いって言うんだもん…。

 まあともかく、本作は『きさらぎ駅』の脚本がまた別の洒落恐をネタにした映画だ。

 もちろん俺はこのヒッチハイクという洒落恐を知らない。いや、もっと他にもあったんじゃないか? キチガイに襲われる話にしても人肉食う話にしてももっとメジャーなのあるんじゃないか? それとも俺が知らないだけでヒッチハイクはきさらぎ駅並みの知名度があったのか?

 なので一応映画を観た後、原作も読んだ。双子の姉妹が原作ではハゲのおっさんだった。おいおい、また性別変えたのかよ邦画仕草がひどいんじゃないの? それでいいと思うよ。あの謎の安い赤ん坊は原作にもいた。謎のままだった。人肉は食ってなかった。じゃあなにがあるんだよ原作。ミッキーマウスマーチはある。

 こうして原作を読んでみると、そのままお出しすると味がないから、どうにかケチャップとかをかけて味がするようにしたのかもしれない。

 そう考えると偉い映画なのかもしれない。でもこのケチャップ美味しくないんだよな。

 本作はキチガイに狙われた被害者が逃げる話。ホラージャンルで石を投げたら絶対当たる。9割ぐらいそれだから。だからキチガイがいかに魅力的で魅力的に殺人をするかが楽しみなんだけど、魅力はない。もっと頑張って殺してほしい。

 人に見せるには明らかに味が足りない洒落恐ホラーのままでいるか、美味しくないケチャップをつけてお立ち台にあがるべきだったのか。

 似たような作品にクライモリが挙げられていた。でもあれはキチガイがちゃんと殺人したし、美しい殺人をしてたから良かったよ。俺は斧の上に載っている頭が好き。なんだよ、俺の好感が信用できないっていうなら、スティーヴンキングが年内ベストって言ってたぞクライモリ。キングを信用しろよ。

サメとゾンビと空伏空人

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