ビートルジュースビートルジュース

 先に言うんだけど、シナリオはめっちゃ悪い。
 よくこんなのでまとまったな!? というか、本当にまとまったのかもマジで怪しいぐらい。
 私はメインです。ぐらいの面をしているキャラの4人ぐらいが必要ない気もするけど、この話の流れを生み出しているのはこの4人かもしれないし、いやでも絶対1人はいらない気がする。真ん中のやつ。
 そういえば劇場を出た後「この映画は昔やった奴の続編だから、前の作品を見ないと分からないかもねえ」と男が喋るカップルらしきもの(最近はマッチングアプリ、レンタル彼女などの可能性もあるため、非常に判断に迷うものがあります)を見かけたんだけど、それはさすがに見せてやれよ。あるいは見てない奴に見せるなよ。という思いが先行するぐらいには、前作からのボーナストラックのような作品だった。
 ティムバートンには一生勝てないな。と思うような演出と見せ方がどこまでもハマり続けた。
 考えてみてくださいよ。あの世に行くための「ソウル・トレイン」というものが存在して、その駅構内ではソウルダンスが繰り広げられていて、車掌はもう明らかにソウルを歌ってそうな男であった「ソウル・トレイン」のことを。
 そんなことされたらもう、負けた気持ちになりませんか。俺はなりました。もっと前で言うとバラバラ死体の女が元に戻るシーンでも負けたなという気持ちになりました。
 ずっとなんか、負けた気持ちになりながら、でも脚本は面白くねえな。と複雑な心で見続けることになったビートルジュースビートルジュース。無印が面白かった人には勧めやすいような勧めにくいような。シナリオが雑でもいいよってやつには勧めやすい。良くも悪くもそういう映画で、でも、楽しかったと思いますよ。この映画は。

サメとゾンビと空伏空人

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