きみの色
きみの色のこのポスター、すげえ悪いやつだなって思うんですよ。
前にいるギターの話じゃないです。ギターとピアノの後ろに隠れてるメガネの話です。
こいつなんの楽器やってるか、結構良い感じに隠されてるじゃないですか。
なにやってるかって言ったらシンセサイザーとテルミンとDAWでの打ち込みなんですよ。
つまりやる音楽はテクノポップとかニュー・ウェイヴとかそっちよりだってことです。
俺は音楽ジャンル訳にそこまで詳しくないので名指しにすると電気グルーヴみたいなやつです。
早く言えよそういうことはよ〜仲良くしよう?
バンドがある作品において、俺はまあとにかく普通の編成で普通のロックバンドの普通のテーマ性(反逆とか若々しさとか青春とか)の楽曲があんま好きじゃなくて、カラオケに入ったらモニターで「はじめまして! 私たち○○です!」みてえなことしてそうだよな。とか思ってるんだけど。
まあそういう意味では『キャロル&チューズデイ』とか好きだった。という話をしようと思ったんだけど、あれ2019年らしいですね。
こういう時、バス江の『2年前が2016年ってことがピンと来ねえ!』を貼りがちなんだけど、2年前は2022年なんだよねもう。く、苦しい……。
一旦話を戻すと本作のバンドはテクノポップな感じです。シンセサイザー弾きながら男がぴょんぴょん跳ねてます。
マラカスが出てきた時は「秋山!?」って思ったりもしました。違う可能性もあります。どうでしょうか。
まあそっち系の音楽だったので、俺のテンションは見事にあがったのでした。
しかしバンド方面の話か? と言われると、どっちかというと『天使にラブソングを』のゴスペルみたいな立ち位置にある気がするので、バンド方面での活動は難しそうだよね。と考えるのは商業的すぎてつまんない。本当に良くないよ。そういう思想。
言ってしまえば結構かなりシンプルな青春ものだと思う。
自分のやりたいことを素直に言えなかったり、自分がなにをしたいのかよく分からなかったりしている子たちが、バンド活動を通じて素直になって、自分の色に気づいて、みんなハッピーだぜー!! という映画。その中心には彼らのつくった音楽がある。
その音楽がテクノポップなのはちょっと面白いけど。
よかったよね、反省文。
この曲が気に入ったそこのきみ、the telephonesとかP-modelとか聞きませんか。神聖かまってちゃんでもいいです。ただ俺の好きなバンドをあげてるだけの可能性もあります。
この映画で俺は自分がピアノを弾いてる時に聞こえる『ゴトッ』という音が好きだったことを思いだした。ほらあの、鍵盤を叩いた時に後ろで聞こえるあの音。いいよね。
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