2024/06/23

 というわけで行ってきたんです。Garden新木場factory。新木場のライブハウスと言えばスタジオコーストな世代ではあるが、今はスタジオコーストは解体されてしまっていて、ファクトリーがある。周りがすげえ流通センターだったので文フリみたいな気分になりました。今、文フリに出す用の原稿を書いています。出せたらいいね。いやだってカクヨムとかなろうに出しても伸びないのは知ってるし、じゃあ、ね?
 ライブはもちろん神聖かまってちゃんである。ダイヤモンドダストは小指を立てているそうですが、こちとら正々堂々と死ねと中指を立てます。負けねえ。
 ライブってやつは本当にノリで進むのでバンドマンが「死ねーーーー!!」と叫ぶなら、俺たちは「イエーーーー!」と叫びながら中指を立てるんです。隣の外人が「アーハッハッハッハッハ! fuck you!!」と本場仕込みの中指をたててたのが印象的でした。
 神聖かまってちゃんも2007年から活動しているわけで、今年で何周年だ? 17周年か。それだけの月日があると最後やったのいつだっけ? みたいな曲も増えてきて、今日みたいな5時間近くのライブではそんな曲の開放が目立った。『26歳の夏休み』と『バグったのーみそ』を聞けたのは非常にラッキーだった。
 周りを見てみるといつものように厚底ブーツのロッキンホースバレリーナの姿があるし、外人の姿もあるし、17年の月日が過ぎるとお父さんお母さんみたいな顔をした人や子供も来ていた。俺が子供の頃、ショットガンで頭ぶち抜いてシチューで食べたいやつがいるって歌えば本気で心配されていたので、今の子供は健やかに神聖かまってちゃんを聞いてほしい。パパがママをぶって、ママが死ねと呟きますが。
 1番最初の曲は『知恵ちゃんの聖書』。この曲は神聖かまってちゃんの曲で1番好きな曲だったのではちゃめちゃに良かった。『死にたいひまわり』はライブで映えそうだなと先日思いながら呟いたら本当にライブでやったし、やはり映えた。『卒業式』もピアノソロが入って良かったよ。新曲たちが目立つ目立つ。
 地味に神聖かまってちゃんはアニメの曲が多いので、『進撃の巨人』と『電波女と青春男』と『惡の華(これは入場曲のみ)』の曲が流れる瞬間はアニメフェスのよう。
 『夕暮れメモライザ』で全員で中指をたて、『イマドキの子』でムダに踊り、『自分らしく』でひたすらに大声合戦を繰り広げ、死ねと言った次はあなたが好きだと叫ぶ。神聖かまってちゃんを誤解してる人をたまに見るけど、彼らはなによりも純粋だから、鬱屈も愛も叫ぶんです。
 ラストの曲はやはり『ロックンロールは鳴り止まないっ』。もはやアンコールの様式美となっている流れではあるけれども、いざあのイントロが流れると体が興奮する。初期衝動の塊みたいな曲は、やはりいつまでも体を震わせるらしい。俺は音楽ものの小説を書いたら最終章を『ロックンロールは鳴り止まないっ』にしたい人間でした。ガールズバンドクライが先にやりました。良い趣味してるじゃねえか。認めてやるよ。そんな曲好きじゃないけど。

サメとゾンビと空伏空人

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