『禁じられた遊び』
橋本環奈が主演の映画というのであれば俺は観なければなるまい。俺のフィルマークスで登録している俳優女優は「橋本環奈」と「サマラ・ウィーヴィング」だけです。サマラ・ウィーヴィングは暴力と血糊と中指が似合う金髪です。
本作の監督は中田秀夫。『リング』とか『仄暗い水の底から』とか『事故物件 恐い間取り』とか『スマホを落としただけなのに』で有名な監督だね。
中田秀夫と清水崇と白石晃士の監督作品が同時期に公開されてるの、まあまあ奇跡みたいな日な気がするぜ。まあ同じ映画館で続けて観るのは難しそうな感じはするがな。惜しいぜ。
交通事故で死んでしまった母親ともう一度会いたい一心で家の庭に母さんの指を埋めた息子。唱える呪文はお父さんが冗談で教えた呪文、『エロイムエッサイム』。お父さん、息子に教える呪文としてそれは果たして正しいんですか? と思わないでもないけれども、有名どころの呪文で著作権フリーそうな呪文と言えば、『エロイムエッサイム』ぐらいか。と思わないでもない。ビビデバビデブーは使えないよね。
そんな中、そんな呪文を唱えるよりも前から心霊現象に悩まされている橋本環奈。結婚している男を好きになってしまった橋本環奈。クッキングパパの田中夢子(旧姓:木村)みたいになっている橋本環奈。しかしそんな彼女のことが許せなかった荒岩虹子は生き霊となって彼女を呪ってくるのだった。
こんな目をしながらこいつ許せねえなって呪ってくる。エロイムエッサイムは特に関係なく! エロイムエッサイムは特に関係なく!?
いやでも意外と本作はロジカルなつくりになっていて、エロイムエッサイムを唱えた前後の話がちゃんと繋がるようにできている。そのヒントを与えてくれるのはシソンヌ長谷川。
いや、案外シソンヌ長谷川のうさんくさい霊能力者役がハマってるというか、さすがは『事故物件 恐い間取り』で最強霊能力者を高田純次にした中田秀夫だぜ。という気持ちになる。高田純次が渡したお守りがクソつええんですよ。あの映画。
橋本環奈の手荷物に触れるだけで生霊の存在を察知し、生霊と九字護身法を用いて戦う霊能力者。その後ろにはなんかネオみたいな弟子が控えている。生き霊とのバトルは結構面白かったよ。
え、橋本環奈目当てなのに橋本環奈の話をしないねだって?
いやまあ、いつも通り橋本環奈はうろちょろしてるだけで特に活躍らしい活躍はしてないよ。なんでだろうね。本当なんでだろうって思うよ。
橋本環奈、タバコを吸うシーンがNGなのか「タバコを吸おうとする」と必ず誰かの邪魔が入って吸えなくなるのがちょっと面白かったよ。
ところでJホラーの新興宗教の写真にある妙な生々しさ。あれって新興宗教が案外身近だからとかあったりするんだろうか。
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