『#生きている』
僕らはみんな、生きているのである。
ポスターにもなっているこのシーンは家族からのメッセージを受け取るために電波の届く場所まで腕を伸ばしているところです。聞こえてくるのは悲鳴でしたねかわいそう。
もはや説明するまでもねえだろうと言わんばかりに、「朝起きて、学校にも行かず、ゲーム実況を始めたら」「ゾンビが大量発生していた」という好スタートを切ってくれた本作。
ゾンビ映画は『もう既にパニック状態』か『さっさとパニックになる』をしてくれると非常に嬉しいですね。にじみよる恐怖もいいですが。そこが長いと相対的に映画自体も長くなってしまうので……。
ともかく、ゾンビパニックが起きて主人公は家に籠城することになる。二日目にしてインターネットは断線して、水は無くなり食料も無くなる。そんな絶望的状況でも酒を飲んでどうにか生き延びていたけど、孤独にさいなまれて自殺しようとしたところで、反対側の団地にも生存者がいることに気がつく。
走るゾンビの勢いは良い。『新感染』とかのゾンビと似てるっていうか、あっちのゾンビは基本走って目は澱み、血管がバリバリ浮き上がっているのだろう。なんか肌が硬そうなので、殴ってみるとちょっと痛いのかもしれない。
しかしまあ、別段話すことはない類のゾンビ映画で、部屋に閉じこもって音を出したらゾンビが近寄ってきて、ものを取りに行ったときにゾンビが襲いかかってくる。それぐらい。
特にこの映画の特色になるものはない。引きこもりゾンビストーリーなんてものは普通にあるからね。ハッシュタグ要素も最後にちょっと回収される程度で、それも必要だったかと言うと、そんなに必要でもない。特色のない純粋無垢な韓国ゾンビ映画。あっちのゾンビの基本を見るのにはちょうどいい。
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