映画『sing』

 マジでびっくりする話なんですけど、このど真ん中にいるブタはストーリー性がないただの陽気なブタです。特に中心人物ってわけでもないんですけど、なんか一番この映画を体現してるような気もするので中心でもいいかもしれないですね。

 『光の映画』というものがたまにありまして、善性によって成り立ち、なんか知らんがあまりにもまぶしく、なんか頑張ったらなんかうまくいって世界が動きだすという純粋無垢な感情によって形成されている映画。『努力は必ず報われる』どころか、『動きだしたらなんかうまくいくってもんよ!』のスタンスで、そこまでいかれると悪口とかもはや出てこないんですよね。近いものとして『ビー・バッド・ボーイズ』があります。マリファナすぱすぱしてたら大学合格して彼女もできて順風満帆に世界がまわる光の映画です。良い映画ですよ。『ビー・バッド・ボーイズ』も『sing』も。最近観たのだと『アイの歌声を聴かせて』も光の映画ですね。

 『sing』は光の映画なんですけど、同時に歌の映画で、様々な曲が展開されていくんですけど、今時の歌だけでなく、逆に古い曲だけでもなく、全体的に様々なジャンルの楽曲が展開され、そのどれもが前向きな曲で構成されているのがスゴくよかったですね。シャイなゾウが歌うのは『くよくよするなよ!』というR&Bです。お前そういう曲をうたうのかよ。いいじゃないですか。くよくよせずに生きましょう。心が歪んだときには『sing』を観てまっすぐに伸ばしましょう。光の映画は私の心の背筋を伸ばしてくれます

サメとゾンビと空伏空人

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