映画『ブックスマート』☆4.5

 大学を卒業できたので(なんかできてた)(就職はできてませんが……)、卒業前夜にパーティーデビューしようぜ! って映画を観る。

 バカにしていたクラスメイトたちが実は遊びながらもちゃんと勉強していて、自分と同じぐらいの大学に進学したり、Googleにスカウトされていることが判明して「はぁ!? じゃあ私たちだって遊んでやりますが!?」と色んなパーティに赴く話。卒業式前日に廊下でコンドーム水風船を投げまくってるやつらが有名大学に入ったりスカウトされてるのはイヤだよ。大学でもコンドーム水風船投げててくれよ。

 そんなわけで色んなパーティに参加していくんだけど(しかし色んなところでパーティしてるな、お前らパーティ大好きか?)、そんな中でバカにしてたやつもちゃんと意思があって感情があってまあまあマジメだったんだよってことに気づいていく。俺は自分の顔をプリントしまくる金持ちが好きだよ。パーティをしたらヤク厨の寂しがり屋(他称)しか来ないからね。

 まあなんつーか、tiktokでバカやってそうなやつらも普通に生きているんだぜっていうか、そいつらも普通に進学するし、普通に就職するし、普通に社会に出ていくんすよね。高校が人生のピークに決まってると思っても、実際どうかは分からないし、そうだとしてもだからなんだ? という話でもある。仮に高校が人生のピークだとして、お前の人生になにか関係があるのか?(お前の人生のピークはいつ来るんだ?)

 周りをバカにする暇がありゃあよぉ、お前が前に出ないといけないんだぜぇ!? っていう、よくよく考えて見れば当然のことに気づいて「楽しみ」に夜を駆ける。多分バカにしているやつらよりも生きるの大変そうだよな。主人公の二人。でもきみらは大丈夫だよ、だって友達いるじゃん。大切な友達。そんな話。ところで「あんたらサイコー!」にはなりづらかったよ。だって最後のパーティ勢、なにかやったか? あいつめっちゃいい奴って言ってるやつがめっちゃやな奴では? 悪いやつらではないが、別に良いという印象はなかったぞ。と思ったものの、あれは「あんたらサイコー!」って思ってようと思ってなかろうと、そういう風に皆の前で叫べる人間に二人がなれたのだ。という話なので、まあいいのだ。

 周りがどうかなんて特に関係はない。周りがバカであろうと実はちゃんと生きていようと騒いでばっかだろうと大真面目であろうと、お前がちゃんと生きていなければならないのである!


 ところでこれにでているロン毛男子、見覚えあるなと思ったら観てないけどマイリストに入れてる映画にでてたので、今度観るね

サメとゾンビと空伏空人

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