変な家

 皆さんご存じだと思うんですけど、『事故物件 恐い間取り』という映画があるんですよね。これは事故物件に実際に住んでみた! という企画を敢行した芸人の話なんですけど、実際のところは間取りが恐いかどうかは悩ましいところっていうか、別に間取りが恐怖なのではなくて、全ての心霊ハウスを支配する最強の幽霊の方がイカれてるだろ! みたいな映画だったんですね。最強キャラは高田純次なんですよ。それに似たノリなのかな。となんとなく思っていたのがこの変な家なんですね。

 俺は正直動画も漫画も小説も読んでないんだけど、観なきゃいけないな~~って気分になりながらも、うだうだ鬱々としてて観てなくて、この前ようやく観に行った。良かった、この映画が人気で。映画館入ったら結構人がいたし騒がしかったから。

 知り合いが買おうと思った家の間取りが……変! から始まる本作。言われてみれば変っちゃあ変だな。と、いや、二件目の家はまあまあある気がするんだけど。の気持ちが交差しながら観ていた。

 実際家に行くシーンになると間取りの奇妙さはより分かりやすくなっていく。明らかに生活しにくそうな廊下。生活しにくそうな廊下。部屋を置いて、余ったスペースは人間ぶっ殺しゾーンか廊下にしてしまえばいいと思ってそうな廊下。そして、「ここで子供を監禁してるんじゃね?」と疑われている部屋にあるコンセント。

 いや、本当にあったんだよ。コンセント。床を爪で引っかいて血が染みてぐちゃぐちゃになってる部屋にコンセントが。本当にこの家がいいなと思ったんですか知り合いのあなたは。

 内見しました? なんか変じゃなくて生活しづらそう!! でやめませんか、この家。床が傷だらけで血だらけなんだけど! とかでもやめませんか。本当に見取り図だけで即決したのかあなた。

 まあそんなことはどうでもいいんだけど。この映画にとって。人間ぶっ殺しゾーンも変な間取りもそんなに関係ない。話の後半には長野の奥深くにある因習ただよう村に行くからだ。ちなみにそこにも人間ぶっ殺しゾーンがある。

 個人的にはこっちの方が面白かったし、カメラの見せ方も良かったなという印象がある。主人公がYouTuberだから手持ちカメラを持っているんだけど、そのカメラ目線での進行や、左手首を切り落としてそそくさと帰るおじいちゃんの動き。チェンソーを構えて襲いかかるおばあちゃん。動きや視線誘導に俺は結構好感触を覚えたり覚えなかったりした。後で原作を読んでる人に聞いたんだけど、手首を切り落とすおじいちゃんもチェーンソーを振り回すおばあちゃんもいないらしいね。え、じゃあこの話は一体なにを楽しみに観れば……? 人間ぶっ殺しゾーンがあるか否かの間取りだけを楽しみに……? でもこの家釣り天井もないし回転もしないし迷路にもなってないし透明でもないし浸水するわけでもないのに……。

サメとゾンビと空伏空人

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