『M3GAN』

 感想を書くのを忘れていた。しかし内容としては『チャイルド・プレイ(リメイク)』を観ている人ならば、大体想像できるのではないだろうか。そんなに観てる人はいないよという話をされたら困るので『チャイルド・プレイ(リメイク)』の話も一緒にするんだけど、自動学習機能が搭載された大人気友達人形『チャッキー』が、持ち主である子供を唯一無二の親友であると認識し、彼にとって疎ましい存在を次々に抹殺していくという話だ。この『チャイルド・プレイ』からAIマシーンキル要素(ドローンをハッキングして飛ばしてくる、車を暴走させる等)を取り外して、育児もの要素を足して、育児を邪魔なものとして捉える感情を足したら『M3GAN』になる。つまるところ、大筋が大体一緒です。暴れる人工知能AIロボットも、どちらも会社での自分の立ち位置や扱いに憤慨したやつがつくっている点も一緒だね。観た?

 広告でよく流れてきていたダンスシーンもわりと不意に出てきて、踊りはしたけど殺すときは普通にまっすぐ歩いてくるとかだったり、あ。しないんだ……みたいなシーンもまあまあ多かった。それはそれとして、完璧な育児ロボットをつくって自分の仕事に集中できるようになった働きウーマンが、母親としての立場に自分がいなくて、子供に明らかに舐められてる目で見られるようになる『育児は、親が、目で見てしろ』という働き方改革否定派な展開は観ていて面白かった。ミーガンのダンスよりも子供の明らかに役にもたたない雑魚を蔑んでいるかのような目を宣伝しようよ。そんなんで人が来るかよ。なんというか、ジェームズワンに「こういう脚本があるんですけど〜」って提案するのに最適な作品だった。好きそうだよ、あいつ。こういうの

サメとゾンビと空伏空人

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