ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー

 今作のマリオはブルックリン在住で土管を通って異世界転生してくる類のマリオなんだが、マリオってそんな設定あったっけ? なんか実写版はそうらしいですよ。え、そっちの映画化なのじゃあ。それともこのマリオはたまたまマリオの格好をしている別人だったりするのだろうか。たまたまマリオの格好をしているヒゲ面のおじさん、なかなかいないと思うけどどうなんすか。知りませんよ。これはアメリカが自分の国以外でつくられた創作キャラクターを落とし込むときによくやってるなぁと思うことではあるのですが、社会に潜り込ませて萎びたおじさんにしたがるところがあると思います。あれなんでなんでしょうね。最近の若者は異世界に逃避しているみたいな話なんでしょうか。アメリカ人は社会にもまれないと認識できない。韓国作品がすぐ貧富の話をするようなものかもしれません。あるいは日本作品がすぐ好いた惚れたの話をするような。俺は今偏見の話をしています。

 立派な配管工になるのを夢見て独立したマリオ。果たしてそれはそんな人生を賭けて夢見るものなのかは謎ですが、配管工事中に土管に吸い込まれてキノコ王国に飛ばされる。この序盤は必要なのか悩ましいところはありますが、ラストの展開のためには必要だったかもしれません。いや、序盤をするためにラスト無理矢理現代にしただろ。というところはありますが。本作のシナリオは普通に適当ですが、そこを気にしたら終わりです。マリオが走り回ってるのを見ましょう。でもこのマリオはよく似た別人である可能性もあるので、なにを見たらいいのか悩みますが。だってキノコ嫌いだし。
 アメリカのつくる海外キャラクター作品、「そのキャラの皮を被った陽気なアメリカ人」になりがちなので、そこをどうにかしてほしいですね。ドンキーコングがアメフトしてそうでした。
 まあでも、別にマリオって喋るわけでもないし、別段ストーリーらしいストーリーを皆理解してやってるわけでもないし、おじさんが走りながらゴールを目指すゲームに過ぎないので、キャラクター性とかそこらへん気にするほどでもないかもしれません。おじさんが走ってるところを観ましょう。ちゃんといっぱいあります。
 ポケモンSVはポケモンじゃなかったら面白くないゲームじゃんって思ってる人間なので、この映画もマリオじゃなかったら面白くない映画だなと思っています。それでも面白そうに見えるのでマリオは偉大です。予告映像にあったマリオメーカーをするピーチ姫は、トレーニングコースをしているに過ぎず、旅の道中には?ブロックは浮いてないのは詐欺かもしれません。自生してるわけないだろブロックが。でもしてるんだよゲームでは。そういうもんだよ。そういうもんじゃないかもしれませんが。

サメとゾンビと空伏空人

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